こんにちは、長期投資家のカボス( @olivetrhm)です。
前回、医療保険のかけ過ぎは無駄であるということを、記事したところ、
反響がよかったので、引き続き、保険不要論に述べ、
みなさんが保険貧乏にならないよう、ブログに書いていきます。
- 保険貧乏になるな!生命保険はいらない その理由について①
- 保険貧乏になるな!生命保険はいらない その理由について②
- 保険貧乏になるな!生命保険はいらない その理由について③
- 生命保険はいらない!最たる例は
- 働くまでに時間が必要な場合は、小額ならば生命保険(定期)加入もあり
今回は、生命保険はなぜ不要なのか、その3つの理由について、ご説明したいと思います。
保険貧乏になるな!生命保険はいらない その理由について①
それは遺族年金があるからです。
どんな制度というと。
遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者または被保険者であった方が、亡くなったときに、その方によって生計を維持されていた遺族が受けることができる年金です。
一例として、下記家族構成で、夫が死んでしまった場合、妻は国から遺族年金として、現金が支給されるんだ。
夫:31歳会社員 年収400万円(生前)
妻:31歳専業主婦
子:1歳
では一体、いくらもらえるのか?気になるところだと思います。
分かりやすいようにひと月あたりいくらになるのか、一覧表にしたのがこちらです。
先ほどの家族構成の場合、赤枠の金額が支給されるのです。
3.8万円(遺族厚生年金)+8.3万円(遺族基礎年金)=約12.1万円
一ヶ月12.1万円!?結構もらえるんだね!
そうなんだ。しかも子供が18歳になるまでこの金額は受給できる。結構、手厚いよね。しかもこの遺族年金は非課税なんだ。だから取得税等はかからない。
子供が18歳に到達したら、遺族基礎年金はもらえなくなってしまいますが、
その代わりに中高齢の加算が適用されます。
3.8万円(遺族厚生年金)+4.8万円(中高齢の加算)=約8.6万円
ちょっと分かりづらいと思うので、年齢別でいくらもらえるのか、
グラフしました。
※65歳以降は中高齢の加算は適用されず、老齢基礎年金(2014年度価額を適用)に切り替わります。
会社員のケースでシミュレーションしましたが、
自営業の場合はどうなるかもみてみましょう。
夫:31歳自営業 年収400万円(生前)
妻:31歳専業主婦
子:1歳
自営業の場合、遺族厚生年金の支給がないため、48歳まで遺族基礎年金のみとなり、
支給額は目減りします。
そして、最後に共働きで、妻が死亡してしまった場合も、
シミュレーションしてみましょう。
夫:31歳会社員 年収400万円
妻:31歳会社員 年収200万円(生前)
子:1歳
遺族厚生年金は年収に応じて、比例するので、
妻が年収200万円の場合、ひと月あたり1.2万円、
それに遺族基礎年金8.3万円が加算され、計9.5万円となります。
会社員の妻が亡くなった場合、中高齢の加算は適用されないため、
49歳~65歳は0円です。
①の 家族構成と比較してしまうと、②、③が少し少なく感じてしまうかもしれないけど、それでも、公的保障は総じて、手厚いと僕は思うよ。
保険貧乏になるな!生命保険はいらない その理由について②
次は皆さんご存知、住宅ローンを組むとき、一緒に加入する団信生命保険についてです。
下記記事で詳しく説明をしておりますが、
フラット35は団信加入するため、金利上乗せになったりして、その分金利という形で多くお金を払う必要がありますが、
地銀の住宅ローンは金利上乗せなしで、団信に入れます。
①10年固定:0.85%
②つくば11:当初11年間0.9% 12年目から最終回まで 2.1%
③アトラク:当初11年間1.6% 12年目から最終回まで 1.1%
②、③の住宅ローンは段階金利型と言われ、年数に応じた、金利の増減はありますが、固定金利となっており、予期せぬ金利高騰を防ぐことができます。
地方に移住!民泊(みんぱく)、カフェ、バーもやってみる!その③【融資、事業計画編】 - ズボラ主婦の株式投資ブログ(長期)
このように、住宅ローンが生命保険代わりになるので、
亡くなったときに、住宅ローンをチャラにして、住まいを遺族に残すことができます。
保険貧乏になるな!生命保険はいらない その理由について③
そして最後に、葬式代をよく気にされる方がおりますが、
仮に会社員の夫がなくなってしまった場合、加入している組合などに死亡弔慰(ちょうい)金はいくらでるのか確認されることをオススメします。
会社によって、金額は様々だけど、100万円くらいでるところもある。
あとは死亡退職金も支払いがされます。
相場としては、勤続10年で160万円、勤続20年500万円と言われています。
生命保険はいらない!最たる例は
保険会社の生命保険に入らずとも、遺族年金、団信、死亡弔慰金、退職金などで、
かなり手厚い保障があるということがお分かりいただけたかと思います。
家族構成①、会社員の夫がなくなってしまった場合については、
特に手厚いです。
しかし、周りの方に話を聞くと、夫が死亡してしまうことを恐れて、
多額の生命保険をかけている人は、沢山いらっしゃいます。
なので、家族構成①のひと月あたりの遺族年金の支給額(子供が18歳になるまで)から、いくら生活費が足りなくなるのかシミュレーションしてみます。
住宅ローン(月々8万円)含めて、従来までは生活費が33万円かかっていたと仮定します。
団信適用になり、ローン残高0円になり、生活費は25万円に減額。
そこから遺族年金で12万円支給されれば、不足額は13万円です。
ただ、もし自分が死んだとして、妻がすぐに気持ちを切り替えて、
正社員として働くということはさすがに想像が付かないので、
一年は気持ちの整理に時間が必要かもしれません。
一年は働かなくてもいいように、必要なお金を試算すると、下記の通りです。
13万円(月額の不足額)x 12ヶ月 = 156万円
そこまで大きな金額ではないですよね。
貯金でまかなえる方も多いと思います。
そして、一年後、正社員で働ければ、不足している13万円を稼ぐのは、難しくはないです。
働くまでに時間が必要な場合は、小額ならば生命保険(定期)加入もあり
仮に、何年もの間、専業主婦だったため、正社員になれる自信がない、
もしくは、子供が小さくて、正社員で働く時間がないということであれば、
三年間以上、時間が必要なケースもあるかと思います。
その場合、500万円近く、手持ち資金が必要になってしまうため、
全額を貯金で補うのは厳しい水準になってきます。
その時は足りない部分だけ補うために定期で生命保険に加入するというのも、
選択肢としてはありだと思います。
例えば、30歳で500万円の生命保険であれば、毎月1,000円未満で加入すること可能です。
保険は最小限にして、余ったお金を貯金、投資に回し、資産を増やせれば、
いつまでも生命保険に加入する必要はないので、貯金が300万、500万円貯まった段階で解約してしまったほうが賢明です。
国の保障を知ることによって、本当に必要な保障が見えてくるね。数百万円貯金がある人にとっては、生命保険は必要ないね。自営業の方への保障は少し心許ないけど。
そうだね。自営業の方まで、生命保険は一切いらないというのは、乱暴かもしれないけど、それぞれの家族構成から、まずは遺族年金の支給額を確認して、必要であれば、最低限の保障を保険でまかなうことが大切だね。
続いては就業不能保険についてです。