ズボラ主婦の株式投資ブログ(長期)

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ライザップ(RIZAP)グループの株価の妥当性について。投資対象として魅力的かどうか。

こんにちは、長期投資家のゆず( @olivetrhm)です。

今回はあのジム運営で有名なライザップ(RIZAP)グループの現在の株価水準について、勝手に判定してみたいと思います。

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前期までの業績水準について

まずは売上高について、この2年間で立て続けに買収を繰り返した結果、

飛躍的に伸びております。買収した企業数は50社以上を超えております。

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そして、こちらが連結営業利益の推移。

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同社の営業利益の中身を見てみると、気になるワードがあります。

M&Aによる割安購入益】と......

独特な表現をしておりますが、

これって、負ののれんの発生益ということ?たしか、RIZAPは国際会計基準IFRS)だから、のれんの発生益を営業利益として計上しているってことだよね?

そのとおり。過去に買収した企業の取得価格<被買収企業の純資産だったから、負ののれん発生益を計上できたんだ。だから、直近二年間の営業利益の約半分は現金の流入はない。一過性の利益と判断できる。とはいえ、調整後営業利益は増益基調だから伸びていないわけではないけど、現時点では前期の61億円が同社の実力値と認識したほうがよさそうだね。

負ののれんは、買収企業の買収額が被買収企業の時価純資産額を下回る場合に発生する差額をいいます。これは、企業買収行った際に、買収企業の買収額と被買収企業の時価純資産額との差額において、買収額(現金・株式)が時価純資産額を下回り、資産価値に比べて割安で買収ができたことを示します。

前期末までのキャッシュフローについて

こちらが前期末のキャッシュフローです。f:id:spicarisa:20181009014605p:plain

136億円の営業利益に対して、たったの8,700万円の営業キャッシュフロー。前述の通り、ほぼ半分がのれんによる、利益のため、現金を稼げていないのです。

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内訳をみると、その他と記載された赤枠の大部分がのれんによる、調整額だと思われます。

今期の営業利益見通し

ただ、一方で今期見通しについても、非常に強気な利益見通しを発表しております。

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RIZAP関連のボディメイク事業は店舗数拡大(国内149店舗⇒200店舗)に比例し、

収益拡大は今後継続できるとは思います。

 

とはいえ、前期の実力値61億円が、仮に200%増益になったとしても122億円。

230億円には遠く及び見ません。

やはり今期においても、M&Aにより、負ののれん発生益を相当な金額を見込んでいるのではと推測されます。

同社の経営戦略について

元々、同社の瀬戸社長は【M&Aを月に一件実施する】と語っていたので、今期も引き続き、割安な企業のM&Aが実施することが見込まれる。

この継続的なM&Aによる、利益のかさ上げ方針は同社の戦略なのかもしれない。現に今年の6月には第三者割当による新株発行により、355億円調達できている。

 

この矢継ぎ早のM&A実施により、株価水準はのれん益を含めた一株利益を加味していると思われます。

 

同社の株価(10月5日現在)は601円。

純利益が今期予想通り、159億円計上した場合、一株当たり29円程度

601 ÷ 29 = PER 20.7倍

新興市場の平均で推移しています。

 

つまり、このようなフローで規模拡大を図れているのです。

Flow

①数年単位の継続的なM&Aを実施

②被買収企業の取得価格は純資産額を下回るように買い付け

③負ののれん益を計上

継続的に一株あたりの利益を増やし、時価総額を底上げ

⑤増資による、資金調達

M&Aの原資を獲得

市場は一過性だと判断した場合、株価に与える影響は小さくなってしまうため、

 ④の赤字部分の【継続的】というのはあえて強調します。

まとめ

株式市場の原理を熟知した非常に上手い経営戦略だと思います。

すでに日本国内には同社のビジネスモデルを真似たジムが乱立されている中で、

一気に店舗を拡大させ、圧倒的地位、ブランドを確立するためには、個人的には荒業だと感じながらも、合理的な方法だと感じております。

実際に企業規模の拡大だけでなく、今年の6月には元カルビーの松本氏が同社の最高経営執行責任者に就任するなど、経営層レベルの向上も図れております。

 

ただ、私が同社の株を買うかといったら、今はNOです。

やっぱり今の株価水準は負ののれん益を含めた一株利益で割り出されたものだと思ってしまい個人的には買い向かう気になれません。

 

しかし、時価総額3,000億円まで規模拡大したあとに今後も同じような戦略で拡大していくのか、はたまた松本氏が加わったことにより拡大路線からの方針転換がされるのか、

非常に勉強になるため、同社の動向はウォッチしていきます。