なんとなくネットサーフィンしていたら、あの薄口評論家として、有名な元国会議員の杉村さんの投資手法の中で面白い方法があったので、ご紹介します。
杉村太蔵は実は元証券マン!
あまり知られていないかもしれませんが、彼は国会議員になる前、ドイツ証券で仕事をしていた経験があります。
それも入社方法が非常にユニークで、ビル清掃員でトイレ掃除をしていたところ、その会社に勤めていたグレン・ウッドという人物に入社試験を受けてみるよう促され、見事に試験を通過し、入社することになります。
当時、杉村さんは誰よりも徹底的に綺麗にトイレ掃除をこなしていたと自負しております。そんな仕事への取り組む姿勢をグレン・ウッド氏は評価したのかもしれませんね。
杉村太蔵の投資術
著作に『バカでも資産1億円「儲け」をつかむ技術』にあるくらいですから、
投資においてはかなり経験をつまれている方だと思います。
そんな杉村さんが投資未経験者にお勧めする投資額について、下記の通り、述べております。
投資はワクワクする範囲。ハラハラしてはいけません。
例えば、1万円投資しました。8%の利回りで、年間800円だと。ワクワクしますか?
ただ、1年後、1万円がゼロになるかもしれない。ハラハラしますか?「ハラハラもしなければ、ワクワクもしない」。だったら、これは投資ではありません。では、10万円はどうか? 1年後8,000円になる。10万円がゼロになるかもしれない。微妙かなと。では、100万はどうだ? と。1年ごとに8万円になるかもしれない。ただ、100万円がゼロになるかもしれない。
そうやって、自分が投資する金額を決めればいいんです。
この言葉の真意について考えてみました。
なぜハラハラしては駄目なのか?
答えはシンプルで感情的になり、すぐ売ってしまうからです。
市場というのは短期的(一日~数ヶ月)には本当に外部要因によって、振り回されます。例えば、米国の雇用統計が悪化!GDP成長率鈍化!はたまたトランプ大統領が貿易戦争を示唆することをツイッターでつぶやいた!
などなど、あげだしたらキリが無いです。
購入した企業が外需に依存していなくとも、市場全体が下がることによって、
その企業の株価もつられて下がることが往々にして起こります。
そんなとき自分がハラハラするくらい投資をしてしまうと、
『もっと下げるんじゃないか?』
『自分だけが知らない情報があって、その株価はその情報を先取りしているんじゃないか?』
なんて、超マイナス思考に陥り、いっそのこと売ってしまえ!(=損失を確定し、楽になろう)という心理状態になってしまいます。
長期で保有するはずだったのが、結果的に短期で売ってしまい、
ただ売却損が出て、投資は危険という風に短略的に結論づけてしまいます。
そうならないためにはどうすれば良いか?
そこで杉村さんがおっしゃるとおり、ワクワクする範囲で留めて投資額を決める。
企業がつぶれるなどのワーストケースになったとしても、ハラハラしない額はいくらなのか?というのを投資する前に考えるべきです。
私の場合はその投資額がゼロになっても、生活レベルを落とさない範囲がワクワクする範囲です。
すぐ売らないためにもう一つ、投資手法を付け加えるとしたら
ワクワクする範囲はいくらなのかを自分の中で決めた後、
追加で一つお勧めするとしたら、その企業が利益を生み出す源泉はなんなのかを考えることです。
例えば、私が保有する企業の下記二社は決算数値以外にも公表している数値があります。
これら数値が伸びることによって、将来的には着実に利益が積み上がると、
信じぬくことができます。
どんな暴落時にもこの数値が積み上がっているならば、握力を保ち保有し続けることが可能です。
他の企業でも会員数、店舗数など色々なデータを公表しております。
利益に繋がる数値が何なのか、見極める。
そして、それを確認できる企業(=ちゃんと公表する企業)に投資する。
この行程を加えることで理解を深めることができ、結果、冷静にその企業が成長していくのかを見極められる確率が増します。
みなさんの投資手法を確立する上で参考になれば、幸いです。