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キャッシュフローの重要性、黒字倒産する企業を見抜くコツ

こんにちは、長期投資家のゆず( @olivetrhm)です。

今回は株式投資をする上で、キャッシュフローがいかに重要な指標かを記事にしていきたいと思います。

 キャッシュフローの始まり

 

あまり知られていないと思いますが、日本の会計にキャッシュフローが導入されたのは2000年。たったの18年前のこと。

 

しかも1999年以前は連結決算も開示しておらず、グループ内での売買で見せかけの利益を作り出したりと、やりたい放題でした。

その為、国際社会からは日本の会計基準では企業価値が図れず、全く信用できないと言われていました。

そこで、連結会計税効果会計など順次設定され、その流れのなかで、キャッシュフロー会計も導入されていきました。

個人的にはまだまだ歴史の浅いものだと感じました。

 

株式市場はキャッシュフローより、損益計算書の方が大切?

 

キャッシュフローを重要視しなかった結果、

売掛金の未払いなどによって、資金が底をつき、黒字倒産に陥る。

よく巷ではこのようなことを耳にし、以前から重要性を説かれてますが、

非常に不思議に思うことがあります。

 

それは投資の世界では未だに、損益計算書の数字が最重要視されていること。

 

あの有名なウォーレンバフェットの考えにもありますが、


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証券マンは損益計算書

銀行員はキャッシュフローを重視する

 

とのこと。

損益計算書だけでは売掛金をきちんと回収できているのか、

棚卸資産は過剰に増えていないなどが精査できなくなってしまいます。

 

つまり、売上げ高に比例し、売掛金が増加していれば、そこまで問題視する必要はないかもしれませんが、売上げ高が横ばいにも関わらず、売掛金のみ増加している場合、

回収不能にいたる可能性が増しているかもしれません。

 

また、棚卸し資産増加については、こちらも売上高が横ばいの場合、

過剰在庫に陥り、処分に急いた値引き販売をせざるおえない可能性を示唆しております。つまり逆ザヤでの販売、もしくは販売先すら見つからず、多額の減損なるかもしれません。

 

過去、資金繰り悪化によって、倒産したアーバンコーポレィションの決算書を見てみよう!

10年前の話になってしまいますが、

2008年に倒産したアーバンコーポレーションを事例に用いて紹介します。

該社のビジネスは老朽化したビルを買収して、改築・一帯の再開発を行った後にファンドに転売する不動産流動化事業が主軸でした。

 

下記は2008年までの業績推移です。

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一見すると、すべての項目が増加傾向にあり、業績は絶好調に見受けられます。

しかし、この決算発表から数ヶ月後、まさかの倒産に陥ってしまうのです。

 

えぇ~!?売上げも純利益も増収増益になっているのになんで!?

確かに、業績好調って判断してもおかしくないよね。ただ、該社はキャッシュフローは赤字、負債も多額の金額を抱えていたんだ。

 

このように、損益計算書では見抜くことができない、

黒字倒産というの非常に多く発生しているのが現実です。

日本の倒産する企業のおおよそ半数がこのような事態に陥っているのです。

 

その兆候を見抜くことができなかったのか?

実は該社は倒産前からその兆候が現れていたのです。 

Point

①営業キャッシャフローが慢性的に赤字

流動比率は高水準を維持したが、棚卸資産の評価額に依存していた

 

 まず①についてです。

つねに赤字です。平成20年なんて1,000億円の赤字

 該社の説明では、1,380億円の棚卸資産を取得したことが要因。

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棚卸資産というのは損益計算書上では仕入れ時には費用計上しないんだ。費用計上時期はその資産が販売できたときに費用計上すればいい。だからこの年に1,380億円仕入れても費用計上はする必要なく、損益計算書上は黒字のままなんだ。

 

②の流動比率についてです。

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 短期的な支払い能力を測る指標として、

流動比率があります。該社の流動比率は約223%(=5563億÷2484億)です。

200%以上あれば、安全圏内じゃないの!?

数値だけ見たらそうなんだけと、流動資産の中身が肝心なんだ。現金ならばいいんだけど、流動資産の約78%が棚卸資産で構成されているんだ。現金はたったの8%

 

つまり、

営業キャッシュフローを度外視した仕入れによる負債の積み上げ、支払い能力が大幅に悪化した状況だった。

 

 そのような状況で経営を続け、リーマンショックによって、大不況に陥り、

銀行が貸し渋りをした場合、資金不足になるということは自明です。

 

 

このように損益計算書キャッシュフロー確認することによって、お金がどのように使われているのかを確認し、それから貸借対照表から支払い能力を確認する。

会社全体のお金の流れを把握する必要があります。

 

当たり前ですが、銀行員はその事業で収益を生み出し、貸したお金をきちんと返してくれないと困るわけです。

その前提として企業が存続し続けること、それを見極めるためにキャッシュフローの分析に力を入れるわけですが、

それって投資家も同じですよね。

倒産せずに、事業で沢山稼いで、借金、配当払って、余ったお金で投資して、来期は更に稼いでほしい。

その繰り返しを望んでいるわけです。

 

ただ、株式市場となると、損益計算書の増減に一喜一憂して、キャッシュフロー計算書すら見ない人って沢山いませんか?

 

損益計算書企業価値を図るのに大切ですが、もっと大切な指標はキャッシュフローの数値だと強く感じる今日この頃です。